自邸が教えてくれるもの〜e do design一級建築士事務所〜

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設計者にとって、自邸は特別な存在ではないだろうか。一人目の出産後、夫の仕事の都合で、夫の実家のある

茨城県土浦市に引っ越した。実家近くに土地を所有していたので、自邸を建築することになり、育児の合間に図面をひき、設計事務所も設立した。弊所での設計第1号が自邸という機会にめぐり合わせたわけだ。

設計者として施主として夢が膨らむ中で、予算におさめることが大変だったが、それも含め自邸建築でのすべての経験が新鮮で、大きな財産になった。前職の設計事務所で戸建て住宅の案件をいくつも経験してきたが、まったく異なる経験のようだった。都内の設計事務所に勤めていたころに付き合いのあった工務店さんと、茨城の地場の工務店さんとの違いを実感したり、「こんなのやったことねぇぺよ」と言う職人さんたちとのやりとりも面白かった。そして融資の書類の作成、登記関係も自らやってみたことも、貴重な経験となった。

自邸の一角に設計事務所スペースがあり、そこで日々仕事をしている。住宅展示場とは違い、実際に生活している場を見ていただけること、また計画中の図面と比較しながら空間のサイズを体感してもらえることは、設計事務所としての大きな強みになった。

自邸ももう丸7年半が経つ。子供も3人になり、子供の成長と共にモノも増え、生活スタイルも変化し続けている。家族の形態の変化や子供の成長の中で、気付かされることも多い。また住んでいる時間が増えるにつれ、汚れや劣化してくる箇所も見えてくる。掃除や庭仕事、電球が切れて取り換えるなどといった、家の維持管理に関することからも、多くの気付きがあり、設計に役立つ知識となっている。

自邸は私にとって、仕事の大切なパートナーと言える。自邸が経験させてくれること、教えてくれることは、建築本からは得ることのできない、生の知識だ。これから家を建てる施主にとっても、住宅展示場では得られない情報にたくさん出会える場になっているはずだ。自邸の「これから」は、多くの人からも見守られる存在になればいい。自邸の「これから」を想うと、まだまだ楽しみである。

e so design一級建築士事務所 代表 江ヶ崎雅代

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